イルミネーター

2017年12月24日クリスマスイブ。

ミステリーハンターこういちは、六畳一間のアパートに寝転がりいつものように三種町のミステリーについて思いをはせていた。

「あぁーあ、来年はもっとミステリーハントしていかないと、この仕事もクビになっちゃうな。」

心移りが激しいこういちが転職を繰り返してやっとの思いで見つけた仕事が三種町ミステリーハンターなのだ。

ただし、雇い主が誰なのか、このミステリーハントに何の目的があるのか、こういちは知らされていない。

「しかし今年のクリスマスも一人かぁ・・・。よし、ワンカップでも買って一杯やるかな。」

と立ち上がろうとした瞬間。

???「こういちよ。・・・力がほしいか。」

「だ、誰だ!?」

???「こういちよ。・・・力がほしいか。」

「おい!何なんだよ!」

こういちはとっさに押し入れから修学旅行で買った木刀を取り出した。

???「こういちよ。・・・力がほしいか。」

「いったいなんだよ!誰かいるなら早く出てこい!相手になってやる!」

???「こういちよ・・・こういちよ・・・こういちよ・・・こういちよ・・・。」

「なんだ・・・急に体が言う事をき・かな・い・・・・。」

・・・・

・・・

・・

「・・・ん・・・眠ってしまった・・・・」

こういちが目を覚ますと、そこはいつもと変わらない六畳一間のアパートだった。

「いやーへんな夢だったなぁ」

そう言って起き上がろうとした時

???「いいか。これから腰付近にスイッチを埋め込むからな。」

「うぁ!お前誰だ!?」

見知らぬ男がこういちに寄り添うように横になってこちらを見ている。

???「行くぞ。少し痛いかもしれないけど、新たな力の為だ。我慢するんだぞ。」

見知らぬ男がこういちに告げるとポケットからスイッチらしきモノ電動ドリルを取り出してこういちの腰付近に押しやった。

こういちは恐怖のあまり声も出せない。

そして悪夢のような手術が始まった。

ウィィィィィィィィィィィイインンン!!!!!(問答無用に腰にスイッチが埋め込まれる音)

「アガァぁぁぁぁぁあっぁぁっぁっぁぁ!」

ウィィィィィィィィィィィイインンン!!!!!(問答無用に腰にスイッチが埋め込まれる音)

「腰にスイッチが埋め込まれてるぅぅぅぅぅぅ!!!」

ウィィィィィィィィィィィイインンン!!!!!(問答無用に腰にスイッチが埋め込まれる音)

「だばだぁぁぁばぁだだばぁだぁぁだばぁだぁぁ!!!」

ウィィィィィィィィィィィイインンン!!!!!(問答無用に腰にスイッチが埋め込まれる音)

こういちは気を失った。

・・・・

・・・

・・

こういちが目を覚ますとまたいつもの六畳一間のアパート。

ただ、いつもと違うのは目の前に見知らぬ男が立っている事だった。

???「こういち喜べ・・・お前は新たな力を手に入れたのだ。」

「新たな力?俺にいったい何をしたんだ!!」

???「お前は元のさえない40代ではない!腰付近にスイッチも付いてるし、お前はもう・・・」

「俺は・・・」

???「お前は・・・」

やぁ!久しぶりイルミネーターだよ。

今日はね。三種町の良い子のみんなに光り輝くプレゼントを持ってきたんだ。

みんなぁ!光物(ヒカリモノ)を受け入れる準備はいいかな?いっくぞ~☆

イルミネーションパワーーーーー!!

ライトーーーーーー!

オンッ!!!!!!!!

カチッ(スイッチ音)

カチッ(スイッチ音)

カチッ(スイッチ音)

三種町の良い子のみんなー!メリークリスマス!!!

君たちには私のように光輝く未来が待っているぞ!!!!

この時期は三種町内でもイルミネーションが点灯していると思うけど、運転中きれいなイルミネーションに見とれて事故でも起こしたら目も当てられないぞ。

冬道の運転には十分に注意して、イルミネーションを楽しんでくれ!

イルミネーターからのお願いだ。

それではみんな!良いお年を!!!!

ハッピーニューイヤー!!

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・・・

・・

おれは・・イルミ・・・ネ・・ションに操ら・・・れ・・・

だ・・・だれか・・・たす・・・け・・